netbsd-wzero3-6.0_BETA-2GB-SD.img.gz: MS-DOS FAT16パーティションとNetBSDパーティションを含む 2GB SD用インストール済みイメージです。 MS-DOSパーティションにはブートローダの hpcboot (hpcboot.exe) と、 NetBSD FFSパーティションにある /netbsd のカーネルを起動するための hpcboot の設定ファイル (hpcboot.cnf) が入っています。 このMS-DOSパーティションは NetBSD/hpcarm 起動後にはデフォルト設定で /dos にマウントされます。 NetBSDパーティションには 1回目の 6.0_BETA からインストールされた、 Xorg サーバーとクライアントを含むすべてのバイナリが入っています。 このイメージを 2GB SD に書き込むには gunzip(1) と dd(1) を使うか、 最近リリースされた Windows用の書き込みツール Rawrite32 version 1.0.2.3 http://www.NetBSD.org/~martin/rawrite32/ を使って下さい。 注1: gunzip で解凍した後のイメージのサイズは 2,000,683,008 バイト (512 x 3,907,584 セクタ) あります。 書き込む 2GB SDが十分な容量を持つことを確認して下さい。 注2: Windows Mobile 5 は 2GB までの SDカードのみをサポートしていて、 2GB を超える SDHC カードは認識しません。 SDHC カードの MS-DOS パーティションから NetBSD/hpcarm を 起動するには非公式の SDHC ドライバ http://w-zero3.org/?%A5%B7%A5%B9%A5%C6%A5%E0%B4%D8%B7%B8#wf87e46c (SDHC_DRIVERS_FOR_C550_AND_N560_BY_GreateVK_AND_FreePK.cab) をインストールする必要があります。 (なお NetBSD は SDHC メディアを標準でサポートします) 使い方: 1. hpcbootによるカーネルの起動 - Windows Mobile 上で スタートメニュー→プログラム→ファイルエクスプローラー を選択して起動。 - ファイル参照フォルダとして miniSDカード(003/004の場合)または microSDカード(007/011/020の場合)を選択。 - パーティション中に用意されている hpcboot.exe を起動。 - カーネルフォルダ選択は NetBSDの FFS ルートパーティションのカーネルを ロードする場合はデフォルトの '/' を選択します。 - もし SDカードの FAT パーティション上にあるカーネルをロードしたい場合は \miniSDカード\ または \microSDカード\ を選択します。 キーボードを使用して横画面にしている場合はプルダウンメニューの下の方が 画面からはみ出して切れている場合があるので、その場合は画面をローテート させるかカーソルキーの下を押して選択します。 - カーネルファイル名はデフォルトの netbsd そのままでOK。 - 機種選択は現在使用している機種を選択します。 機種を間違えても警告等は出ず、無言のまま起動しない、 起動するが途中でカーネルパニックする、などのの現象となるので注意。 - root file system はデフォルトで選択される ld そのままでOK。 - すべてOKであれば [Boot] ボタンを押し、そこで出る確認メッセージウインドウで [はい]を押すとカーネルの読み込みが始まります。 - カーネル読み込み後「Last chance」のウインドウで[はい]を押すと 画面が消えて、しばらくバグったような表示になる場合もありますが、 2,3秒待つとLCDデバイスの初期化後に起動メッセージが表示され始め、 そのままマルチユーザーまで起動します。 2. rootによるログイン - login: プロンプトで root を入力すると、デフォルトでは rootのパスワードは設定されていないのでそのままログイン可能です。 - ネットワーク等の設定をする場合は afterboot(8) のマニュアル http://netbsd.gw.com/cgi-bin/man-cgi?afterboot++NetBSD-current などを参照して各種設定を行ってください。 enamiさんによるafterboot(8)の日本語訳(途中)は http://ftp.NetBSD.org/pub/NetBSD/misc/enami/afterboot.txt で参照可能です。 - X を使う場合は /etc/xorg.conf を各機種に応じて設定します。 イメージ中にはあらかじめ機種別のファイルが /etc/xorg.conf-ws0XXsh として 用意してあるので # cd /etc # cp xorg.conf-ws011sh xorg.conf などとして各機種のファイルを /etc/xorg.conf として startx とすれば そのまま X が起動します。 - 起動に問題がある場合は /var/log/Xorg.0.log のログを確認してください。 3. 困ったときは - NetBSD/hpcarm の W-ZERO3サポートは発展途上の段階であり、 ハードの異常を含め様々なトラブルが発生する可能性があります。 使用の際は自己責任でお願いします。 - カーネルやXがハングアップした場合は、電池カバー内部にある リセットボタンを押せばたいてい Windows Mobile に復帰可能です。 - WS003SH, WS004SH の場合は「PWRを押しながらリセットボタンを押す」 ことでフルリセットとなります(詳細はマニュアルを参照してください)。 通常リセットだけでは復帰しない場合もフルリセットを行えばほぼ復帰します。 なおフルリセットした場合はカレンダ時計の再設定が必要です。 - WS003SHではスタイラスが無反応になる現象が確認されています。 これを復帰させるには今のところフルリセットしか方法がありません。 - WS003SH/WS004SH内蔵の無線LANは upgt(4) ドライバでサポートされますが ライセンスの問題で upgt(4) ドライバ用ファームウェアは NetBSD 配布中に 含まれていません。upgt(4) 無線LANを使用するためには手動でファームウェアを 入手して /libdata 以下の指定ディレクトリにインストールする必要があります。 詳細は man upgt で表示されるマニュアルの FILES 項を参照して下さい。 - WS011SHでは通常の再起動でもWindows Mobile上のカレンダ時計が 特定の時間(最後に Windows Mobile を再起動した時間?)に戻ってしまう 現象が確認されています。今のところ対処方法は判明していないため 必要に応じて時計を再設定して下さい。